“迯歸”の読み方と例文
読み方割合
にげかへ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おこしもたてず突殺す故馬士まご仰天ぎやうてんなしにげんと爲すを一人の旅人飛蒐とびかゝつて是をも切殺すに供の男は周章狼狽あわてふためきあとをも見ずして迯歸にげかへりける故やがて盜賊は荷繩になは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
逃亡かけおち致されよ我も辯解いひわけなければ是より宿へ歸るべし三十六けい走るにしかじ我が宿やど牛込うしごめ改代町かいたいまち芋屋いもや六兵衞と云者いふものなり用事有らば云越いひこし給へと兩人云合いひあはせ早々に支度したくして七助は牛込お梅は平兵衞方へ迯歸にげかへりしなりされば委細のわけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かけられ承知しようちせぬとて刄物三昧はものざんまいいたしゝにつきせつわたくし中へ入て取鎭とりしづめ候へば金三兩呉られ候て取持とりもちやう申付られ候へども梅事は貞節ていせつをんなゆゑとてもかなはぬ事とぞんじ私しは申わけなきにより宿やど迯歸にげかへり候とつぶさに申たつ廉々かど/\粂之進くめのしん面目めんもくあをくなりあかくなりしが差俯向さしうつむきひかるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)