“飛蒐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびかか53.3%
とびかゝ40.0%
とびかゝつ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一声高く、頭がちに一しつ。驚破すわと謂わば飛蒐とびかからんず、気勢きおい激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返ねめかえして
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五月雨さみだれ陰氣いんき一夜あるよさかうへから飛蒐とびかゝるやうなけたゝましい跫音あしおとがして、格子かうしをがらりと突開つきあけたとおもふと、神樂坂下かぐらざかした新宅しんたく二階にかいへ、いきなり飛上とびあがつて
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おこしもたてず突殺す故馬士まご仰天ぎやうてんなしにげんと爲すを一人の旅人飛蒐とびかゝつて是をも切殺すに供の男は周章狼狽あわてふためきあとをも見ずして迯歸にげかへりける故やがて盜賊は荷繩になは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)