“とびかか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛蒐66.7%
跳掛16.7%
飛懸8.3%
飛掛8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重太郎は漸々だんだんに熱して来たらしい、又飛蒐とびかかってお葉の手をろうとするのを、母は再びさえぎった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
たしかにあの怪鳥が立っていた。そして翼をひろげて跳掛とびかかって来た。奇怪な叫び声もはっきり耳に残っている。だが、二十年も前に射殺され剥製にされた物が動きだす筈はない。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
何をと、八蔵は隠し持ったる鉄棒を振翳ふりかざして飛懸とびかかれば、非力の得衛仰天して、あおくなって押隔つれど、腰はわなわな気はあぷあぷ、こうじ果てたるその処へ女房をさきに銀平が一室ひとまを出でてけ来りぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
畜生ゴッデム‼」と叫びながら、ふいをくらって倒れる奴、おかせず飛掛とびかかったが、なにしろ相手は大男の毛唐、双手もろてで龍介君の首を掴むと見る間に
危し‼ 潜水艦の秘密 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)