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とびかゝ
語句 | 割合 |
飛蒐 | 66.7% |
飛掛 | 22.2% |
飛懸 | 11.1% |
切下られあつと玉ぎる一聲と共に落せし提灯の
發と
燃立其
明りに見れば兄なる長庵が
坊主天窓へ
頬冠り
浴衣の
尻を
引からげ顏を
背けて其場に
彳み持たる
脇差取直し
再度斯よと
飛蒐るを
牙を
鳴らして
此方を
睨んで
居つたが、それも
僅かの
間で、
獅子は
百獸の
王と
呼ばるゝ
程あつて、
極めて
猛勇なる
動物で、
此時一聲高く
叫んで、
三頭四頭鬣を
鳴らして
鐵車に
飛掛つて
來た。
知ざるは
人間にあらずといふ儘に
引捕ければ三吉は大に驚き
逃出さんとする所を肥前の小猿
飛懸りて
拔打に右の腕を打落すに雲切仁左衞門は
大脇差を
盜み出さんとする
處に
主人九郎右衞門は目を
覺しヤレ
泥坊と聲を立しかば盜賊は
吃驚なし
用箪笥を
抱へて
逃出んとするを九郎右衞門
飛懸り
遁さじものをと押へるを