“飛懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびかゝ50.0%
とびかか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知ざるは人間にんげんにあらずといふ儘に引捕ひつとらへければ三吉は大に驚き逃出にげいださんとする所を肥前の小猿飛懸とびかゝりて拔打ぬきうちに右の腕を打落すに雲切仁左衞門は大脇差おほわきざし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
盜み出さんとするところ主人あるじ九郎右衞門は目をさましヤレ泥坊どろばうと聲を立しかば盜賊は吃驚びつくりなし用箪笥ようだんすかゝへて逃出にげいでんとするを九郎右衞門飛懸とびかゝのがさじものをと押へるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何をと、八蔵は隠し持ったる鉄棒を振翳ふりかざして飛懸とびかかれば、非力の得衛仰天して、あおくなって押隔つれど、腰はわなわな気はあぷあぷ、こうじ果てたるその処へ女房をさきに銀平が一室ひとまを出でてけ来りぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)