飛掛とびかゝ)” の例文
り今癲癇といはれては口惜くやしくもあれ忌々いま/\しければかつと怒つてはしすてと立上り飛掛とびかゝり和吉が首筋くびすぢとるより早く其所へ引附目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きばらして此方こなたにらんでつたが、それもわづかのあひだで、獅子しゝ百獸ひやくじうわうばるゝほどあつて、きわめて猛勇まうゆうなる動物どうぶつで、此時このとき一聲いつせいたかさけんで、三頭さんとう四頭しとうたてがみらして鐵車てつしや飛掛とびかゝつてた。
つたか今の話しをきたるやつにがしはせぬと飛掛とびかゝつて捕るたもと振拂ふりはらひお梅は聲立人殺し人殺しぞと呼所よぶところへ昌次郎のあとうて此所へ來かゝる親上臺は女のさけびごゑを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしいま喰殺くひころされるのは覺悟かくごまへだが、どうせぬならたゞなぬぞ、睨合にらみあつてあひだに、先方せんぱうすきでもあつたなら、機先きせん此方こなたから飛掛とびかゝつて、多少たせういたさはせてれんとかんがへたので
知らざるは餘程よほど寢惚ねばうなるか腰が拔たるかと同心上意じやういと聲かけ飛掛とびかゝつて捕るに驚き漸々やう/\目をさましけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
待設まちまうけたる獅子しゝ數頭すうとうは、電光石火でんくわうせきくわごとそのうへ飛掛とびかゝつた。