“睨返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねめかえ50.0%
にらみかえ25.0%
にらみかへ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一声高く、頭がちに一しつ。驚破すわと謂わば飛蒐とびかからんず、気勢きおい激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返ねめかえして
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひさしよりか背の高い、おおきな海坊主が、海から出て来て、町の中を歩行あるいていてね……人がのぞくと、蛇のように腰を曲げて、その窓から睨返にらみかえして、よくも見たな、よくも見たな、と云うそうだから。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さあ……これからうみれるぞ、と前觸まへぶれに、ひさしよりかたかい、おほき海坊主うみばうずが、うみからて、まちなか歩行あるいててね……ひとのぞくと、へびのやうにこしげて、まどから睨返にらみかへして
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)