“海坊主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うみぼうず70.0%
うみばうず30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはシャボン玉を夕暗ゆうやみの中にすかしてみたように、全体がすきとおり、そして輪廓りんかくだけがやっと見えるか見えないかのものであり、形は海坊主うみぼうずのように
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
手のつぎには、びしょぬれになった、海坊主うみぼうずのような人の姿が、ニューッとあらわれたではありませんか。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
どれ、これをづるに、ねずみをゑさに、きつね、たぬき、おほきくいへば、千倉ちくらおき海坊主うみばうず幽靈船いうれいぶねでもつりださう。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
南無三寶なむさんばうした。ぶく/\のし/\と海坊主うみばうず。が——あゝ、これ元來ぐわんらい懸念けねんした。みちしようにあたつたり。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)