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海坊主
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うみぼうず
ふりがな文庫
“
海坊主
(
うみぼうず
)” の例文
それはシャボン玉を
夕暗
(
ゆうやみ
)
の中にすかしてみたように、全体がすきとおり、そして
輪廓
(
りんかく
)
だけがやっと見えるか見えないかのものであり、形は
海坊主
(
うみぼうず
)
のように
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
手のつぎには、びしょぬれになった、
海坊主
(
うみぼうず
)
のような人の姿が、ニューッとあらわれたではありませんか。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この動物は、風の
腥
(
なまぐさ
)
い
夜
(
よ
)
に、
空
(
そら
)
を飛んで人を襲うと聞いた……
暴風雨
(
あらし
)
の沖には、
海坊主
(
うみぼうず
)
にも
化
(
ばけ
)
るであろう。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それこそ、ものすごい
水平線
(
すいへいせん
)
の
上
(
うえ
)
を、
黒
(
くろ
)
い
海坊主
(
うみぼうず
)
が、
大
(
おお
)
またに
歩
(
ある
)
いているかもしれぬと
思
(
おも
)
われたのです。
北の少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
顋の短かい眼の大きなその子は、
海坊主
(
うみぼうず
)
の
化物
(
ばけもの
)
のような風をして、
其所
(
そこ
)
いらをうろうろしていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
……夕風に吹かれながら、こんなところであなたと魚づくしをやる気はねえのだから、
鮫
(
さめ
)
なと
海坊主
(
うみぼうず
)
なとお好きなものをお釣りなせえ。両国の
請地
(
うけち
)
へ見世物に出すなら
後見
(
こうけん
)
ぐらいはいたします
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
どんどん歩いて月島の海岸に近づくと大辻さんの
隙
(
すき
)
をねらって、海面から
海坊主
(
うみぼうず
)
のような頭を出し、いちはやく服をぬいで、大辻さんに渡し、自分は逃げてしまったのだ
地中魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
僕
(
ぼく
)
は、なにかの
雑誌
(
ざっし
)
で
見
(
み
)
たんだよ。
黒
(
くろ
)
い
海坊主
(
うみぼうず
)
が、にょっきりと
波
(
なみ
)
の
上
(
うえ
)
から、
頭
(
あたま
)
を
出
(
だ
)
したのを……。いんまに、
海坊主
(
うみぼうず
)
が、あちらの
沖
(
おき
)
へ
見
(
み
)
えるかもしれない。」と、
少年
(
しょうねん
)
は、いいました。
北の少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“海坊主”の解説
海坊主(うみぼうず)は、海に住む妖怪、海の怪異。「海法師(うみほうし)」、「海入道(うみにゅうどう)」と呼ばれるものも含まれる。
(出典:Wikipedia)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“海坊主”で始まる語句
海坊主林