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『海の使者』
ふりがな文庫
『
海の使者
(
うみのししゃ
)
』
何心なく、背戸の小橋を、向こうの蘆へ渡りかけて、思わず足を留めた。 不図、鳥の鳴音がする。……いかにも優しい、しおらしい声で、きりきり、きりりりり。 その声が、直ぐ耳近に聞こえたが、つい目前の樹の枝や、茄子畑の垣根にした藤豆の葉蔭ではなく、 …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界」1909(明治42)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
早
(
や
)
赫
(
くわッ
)
間
(
あわい
)
寂
(
ひっそ
)
大洋
(
わたつみ
)
頭
(
ず
)
面
(
も
)
以前
(
さき
)
生
(
しょう
)
下
(
さが
)
退
(
すさ
)
頬摺
(
ほほず
)
被
(
かつ
)
薄暮
(
うすくれ
)
佇
(
どま
)
洪水
(
でみず
)
努力
(
つとむ
)
占
(
じ
)
憎
(
にっく
)
鳴
(
なく
)
颯々
(
さっさっ
)
面
(
おも
)
蹌踉
(
よろよろ
)
詰
(
つめ
)
虎斑
(
とらまだら
)
留
(
や
)
倒
(
さかさ
)
停
(
どま
)
灯
(
とも
)
故
(
わざ
)
居
(
い
)
間
(
けん
)
紅
(
くれない
)
何
(
なに
)
破
(
や
)
疎
(
まばら
)
倒
(
さかさま
)
燐火
(
ひとだま
)
泥土
(
どろつち
)
水筋
(
みすじ
)
水
(
み
)
斑
(
ぶち
)
擦
(
さす
)
一揺
(
ひとゆ
)
魚
(
うお
)
風
(
ふう
)
間
(
あいだ
)
退
(
ひ
)
言
(
ごと
)
視
(
なが
)
藤豆
(
ふじまめ
)
薄曇
(
うすぐも
)
薄
(
すすき
)
腕
(
かいな
)
纔
(
わず
)
白泡
(
しろあわ
)
留
(
と
)
熟
(
じっ
)
然
(
さ
)
潮
(
しお
)
潜
(
ひそ
)
溜
(
た
)
気構
(
きがま
)
欄干
(
てすり
)
染
(
し
)
暫時
(
しばらく
)
早
(
は
)
斜
(
はす
)
支
(
つか
)
捻
(
ね
)
慌
(
あわただ
)
往
(
ゆ
)
干
(
ひ
)
帯
(
お
)
川面
(
かわづら
)
岩端
(
いわばな
)
密
(
そっ
)
仇光
(
あだびかり
)
円
(
まろ
)
些
(
ち
)
半
(
なか
)
一連
(
ひとつら
)
中
(
なか
)
口
(
ぐち
)
入
(
はい
)
可
(
よ
)
何
(
なん
)
固
(
かた
)
化
(
ばけ
)
人
(
ひと
)
膚
(
はだ
)
他
(
ほか
)
蔽
(
おお
)
葉蔭
(
はかげ
)
脈
(
みゃく
)
膝
(
ひざ
)
茅
(
かや
)
蓴菜
(
じゅんさい
)
蒼
(
あお
)
蒼白
(
あおじろ
)