“気構”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣構
読み方割合
きがまえ80.0%
きがま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眉も胸もなごやかになった。が、ここへ来てたたずむまで、銑吉は実は瞳を据え、唇をめて、驚破すわといわばの気構きがまえをしたのである。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
意味ありげなていなり。茶碗を洗え、土瓶に湯をせ、では無さそうな処から、小使もその気構きがまえで、卓子テエブルかどへ進んで、太い眉をもじゃもじゃと動かしながら
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それみろ、と何かや、勝ち誇った気構きがまえして、蘆の穂を頬摺ほほずりに、と弓杖ゆんづえをついた処はかったが、同時に目の着くうしおのさし口。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)