-
トップ
>
-
水平線
読み方 | 割合 |
すいへいせん | 90.9% |
すいへんせん | 9.1% |
汽船がいくとみえて
水平線に、一
抹の
煙が
上り、
沖の
小島には、
夜になると
煌々として
光を
放つ
燈台が、
白い
塔のようにかすんでいます。
恐しき
一夜は
遂に
明けた。
東の
空が
白んで
來て、
融々なる
朝日の
光が
水平線の
彼方から、
我等の
上を
照して
來るのは
昨日に
變らぬが、
變り
果てたのは
二人の
境遇である。
「あ、ハーモニカの
音が。」と、
清さんは、じっと
水平線を
見ますと、
白い
帽子を
被った
一人の
少年が、ハーモニカを
吹きながら、
波の
間を
自由に
泳いでいました。