“燈台”のいろいろな読み方と例文
新字:灯台
読み方割合
とうだい78.6%
あかり7.1%
ファロス7.1%
ロイヒトトゥルム7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汽船きせんがいくとみえて水平線すいへいせんに、一まつけむりのぼり、おき小島こじまには、よるになると煌々こうこうとしてひかりはな燈台とうだいが、しろとうのようにかすんでいます。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
老侍女「はい」(老侍女は何の事とも判らず阿弥陀仏に一礼し燈台あかりを式部の机に備え、それから斎を用意し隣へ持って行く。日はとっぷり暮れ、鉦磬しょうけいと虫の声、式部は静かに筆を走らす。)
或る秋の紫式部 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
アレキサンドリアの燈台ファロスなどで、多少の発掘はしたものの、その本当の目的はギゼーの金字塔にあるのであった。
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これはずっと遠く、左のほうにそびえ立つ、黄色い丸い燈台ロイヒトトゥルムにちなんで、そう名づけられたものである。——と、いつのまにかおれたちは歩きつくして、もう目的地に来ていた。
なぐり合い (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)