“燈明台”の読み方と例文
旧字:燈明臺
読み方割合
とうみょうだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち堂塔伽藍がらんの修費、燈明台とうみょうだいその他の什器じゅうき購入費、掃除費そうじひ及び読経どきょう僧侶の手当でありますが、そのうちでも最も多く費用のかかるのは前にいうマルです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
わたしは夕飯をすましてから唖々子をおうと九段くだんの坂を燈明台とうみょうだいの下あたりまで降りて行くと、下から大きなものを背負って息を切らして上って来る一人の男がある。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その時船はちょうど、川口の左岸にある目印山めじるしやま(後の天保山)のすそから遠からぬ辺にあった。丘には、松の間から黒い燈明台とうみょうだいがそびえている。諸国廻船の目印となる丘だ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)