“燈明”のいろいろな読み方と例文
新字:灯明
読み方割合
とうみょう58.0%
あかり13.0%
とうみやう11.6%
みあかし7.2%
あかし4.3%
とうみよう2.9%
ともし1.4%
ひあ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ふと頭をもたげて、燈明とうみょうと香煙のたちのぼる間に、あのすばらしい観音の姿を見出みいだしたときの驚きはどんなであったろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
何でも私に目認みとめられまいと思う様に本統ほんとうに憎いじゃ有ませんか廊下の燈明あかりが充分で無いのを幸いちょい/\と早足に通過とおりすぎました
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その奥には社殿の燈明とうみやう——わたしその一生を征旅せいりようちに送つて、この辺土に墓となつた征西将軍宮せい/\しやうぐんのみや事蹟じせきを考へて黯然あんぜんとした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「愚な言葉が少しでも役立ってくれたら嬉しゅう思います。では……お仏壇へ燈明みあかしをあげて、父上にしばらくのお暇ごいをなさい」
夜明けの辻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
左側は祠で、一番太鼓のとゞろきと共にそこへお燈明あかしがさし入れられ、ほんのりその灯が夏萩の茂みを濡らした。「本郷若竹亭」と前書して
寄席風流 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
控所ひかへじよは、かべおほきい額縁がくぶちはまつた聖像せいざうかゝつてゐて、おも燈明とうみようげてある。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
燈明ともしの火ぞしめるてらあらば
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
家はまだ建てたばかりで新しいが、二十坪余りの隠居所といった感じのものだ、権頭は先に立って、かすかに燈明ひあかりの漏れている部屋の外へ近寄った。