“燈明”のいろいろな読み方と例文
新字:灯明
読み方割合
とうみょう65.6%
とうみやう11.5%
あかり8.2%
みあかし4.9%
あかし4.9%
とうみよう3.3%
ともし1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ふと頭をもたげて、燈明とうみょうと香煙のたちのぼる間に、あのすばらしい観音の姿を見出みいだしたときの驚きはどんなであったろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
天井よりはビイドロのだいなる燈明とうみょうを下げその下なるまるき食卓を囲める三、四人の異人はみな笠の如き帽子をいただきて飲食す。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寝間を飛び出した宇津木兵馬は、そのまま庭を越えて、道場へ入って神前へ燈明とうみょうをかかげ、道場備附けのはかまをはいて、居合を三本抜きました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仏壇には燈明とうみやういて、その光が花に映つて居た。何かこしらへたものもそなへてあつた。叔父さんは庭口の方から其前を通つてみんなの居るところへ来た。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その奥には社殿の燈明とうみやう——わたしその一生を征旅せいりようちに送つて、この辺土に墓となつた征西将軍宮せい/\しやうぐんのみや事蹟じせきを考へて黯然あんぜんとした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
燈明とうみやうけさつしやりませ。洋燈らんぷでは旦那様だんなさま身躰からだあぶないとふで、種油たねあぶらげて、燈心とうしん土器かはらけ用意よういしてめえりやしたよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雨戸あまどを引いて外の格子かうしをがらがらツと明けまして燈明あかり差出さしだして見ると、見る影もない汚穢きたな乞食こじき老爺おやぢ
それがこゝらへんの言葉でないらしいので、賢い姫ははて、変だと感づいて、いよ/\そつと進んで行きますと、燈明あかりは塔の北側の部屋からもれてくることが分りました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
府中の祭とし云えば、昔から阪東男ばんどうおとこの元気任せに微塵みじんになる程御神輿の衝撞ぶつけあい、太鼓の撥のたゝき合、十二時を合図あいず燈明あかりと云う燈明を消して
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
洞窟の中には、燈明みあかしを前に一人の隠者がぽつねんと、聖書から眼も離さずに坐つてゐた。
星のごと仏龕みづしに光る燈明みあかし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
日のにほひ、燈明みあかしのかげ、——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
左側は祠で、一番太鼓のとゞろきと共にそこへお燈明あかしがさし入れられ、ほんのりその灯が夏萩の茂みを濡らした。
寄席風流 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
お杉は、うちを出たり入ったりして、繰返し繰返し訊ねていた。——やがて日が暮れると、先祖の位牌いはいに、燈明あかしをともして、何か念じるように、その下に坐っていた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見る間に不動明王の前に燈明あかしき、たちまち祈祷きとうの声が起る。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
控所ひかへじよは、かべおほきい額縁がくぶちはまつた聖像せいざうかゝつてゐて、おも燈明とうみようげてある。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
燈明とうみようくらがりに金色こんじきの星ときらめき、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
燈明ともしの火ぞしめるてらあらば、
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)