燈明みあかし)” の例文
新字:灯明
「愚な言葉が少しでも役立ってくれたら嬉しゅう思います。では……お仏壇へ燈明みあかしをあげて、父上にしばらくのお暇ごいをなさい」
夜明けの辻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
洞窟の中には、燈明みあかしを前に一人の隠者がぽつねんと、聖書から眼も離さずに坐つてゐた。彼がこの洞窟に蟄居してから、もう長い年月が経つた。
中にはことわざにも申します、一口茄子なすてやるは可惜あったらもの、勿体ないと、神棚へ上げて燈明みあかしの燈心をふやしまして、ほほう、茄子ほどな丁子ちょうじが立った
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日のにほひ、燈明みあかしのかげ、——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
日のにほひ、燈明みあかしのかげ、——
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
星のごと仏龕みづしに光る燈明みあかし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)