“征旅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいりょ75.0%
せいりよ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世変転化は、落花とともに行く春の移りも早く、甲州の山野は信長の領下に染められ、右府信長の征旅せいりょは日程のとおりすすんだ。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵国深くへはいった信長の、征旅せいりょの苦境を知ると、果然その妹聟は、ほこさかしまにして、信長の背後をおびやかし、織田軍をして、あの退敗を余儀なくさせたのである。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その奥には社殿の燈明とうみやう——わたしその一生を征旅せいりようちに送つて、この辺土に墓となつた征西将軍宮せい/\しやうぐんのみや事蹟じせきを考へて黯然あんぜんとした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)