“征箭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そや75.0%
さつや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白馬は疎林そりんの細道を西北へ向ってまっしぐらに駆けて行った。秋風に舞う木の葉は、鞍上の劉備りゅうび芙蓉ふようの影を、征箭そやのようにかすめた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「昔の歌に、武夫もののふ手向たむけ征箭そやも跡ふりて神寂かみさび立てる杉の一もと、とあるのはこの杉だ」
忽ち一隻の舟ありて、漁父等の立てるみさきの下より、つるを離れし征箭さつやの如く、波平かなる海原を漕ぎ出で、かの怪しき島國の方に隱れぬ。