“神寂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんさ50.0%
かみさ40.0%
かみさび10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二宮尊徳にのみやそんとくをうまつれる報徳神社はうとくじんじやまうづ。鳥居とりゐ階子はしごして輪飾わかざりをかくるさまなど、いたく神寂かんさびたり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しんとして、神寂かみさびた森の中の、小さな鳥居に階子はしごをかけて、がさり、かさこそと春の支度だろう。輪飾わかざりを掛けていたっけ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほとんど神寂かみさびているとでも申し上げたいくらい、いかにももの静な御威光がございました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)