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神寂
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かんさ
ふりがな文庫
“
神寂
(
かんさ
)” の例文
二宮尊徳
(
にのみやそんとく
)
翁
(
をう
)
を
祭
(
まつ
)
れる
報徳神社
(
はうとくじんじや
)
に
詣
(
まう
)
づ。
木
(
き
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
階子
(
はしご
)
して
輪飾
(
わかざり
)
をかくる
状
(
さま
)
など、いたく
神寂
(
かんさ
)
びたり。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかも、その灰汁の抜け工合の程のよさ! 骨身のあたりカラカラと香ばしく枯れ切って、抜けるだけの脂は
悉
(
ことごと
)
く抜け切り、古色蒼然、どことはなく
神寂
(
かんさ
)
びた老体なのです。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ここは信州諏訪の
郡
(
こおり
)
、神宮寺村に
神寂
(
かんさ
)
び立つ日本第一大軍神、
建御名方命
(
たけみなかたのみこと
)
を
祀
(
まつ
)
った社、諏訪明神の
境内
(
けいだい
)
で、秋とは云っても杉や
檜
(
ひのき
)
の
常磐木
(
ときわぎ
)
の葉に蔽われて、昼なお暗い
四方
(
あたり
)
の様子に旅人と見えて三
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
白い、
静
(
しずか
)
な、曇った日に、山吹も色が浅い、
小流
(
こながれ
)
に、
苔蒸
(
こけむ
)
した石の橋が
架
(
かか
)
って、その奥に大きくはありませんが深く
神寂
(
かんさ
)
びた
社
(
やしろ
)
があって、大木の杉がすらすらと杉なりに並んでいます。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白
(
しろ
)
い、
靜
(
しづか
)
な、
曇
(
くも
)
つた
日
(
ひ
)
に、
山吹
(
やまぶき
)
も
色
(
いろ
)
が
淺
(
あさ
)
い、
小流
(
こながれ
)
に、
苔蒸
(
こけむ
)
した
石
(
いし
)
の
橋
(
はし
)
が
架
(
かゝ
)
つて、
其
(
そ
)
の
奧
(
おく
)
に
大
(
おほ
)
きくはありませんが
深
(
ふか
)
く
神寂
(
かんさ
)
びた
社
(
やしろ
)
があつて、
大木
(
たいぼく
)
の
杉
(
すぎ
)
がすら/\と
杉
(
すぎ
)
なりに
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
ます。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“神”で始まる語句
神
神々
神輿
神楽
神田
神酒
神戸
神楽坂
神仏
神主