“小流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こながれ71.1%
こなが13.2%
ささなが5.3%
さながれ5.3%
ささながれ2.6%
せうりゆう2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おぼろの清水と云うんですか、草がくれで気が着かなかった、……むしろそれより、この貴婦人に神通があって、露を集めた小流こながれらしい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとちょうど、小流こながれのがりかどに、一本の小さなやなぎえだが出て、水をピチャピチャたたいておりました。
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
納所用なっしょようあかわんに、手製の鯉こくの味噌のにおいや、八助が寺の小流ささながれで洗いあげた作り身などが添えられて出る。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その小径を横ぎつて、水のれた小流さながれが走つてゐる。その水上に架する小さい橋には、牛に騎した牧童が牧笛を吹きながら、通り過ぎてゐる。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
そして木履ぼくり穿いて降り立つと、まがきの菊の根を縫って来る小流ささながれに身をかがめて、口をそそぎ手をきよめなどしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれは火ざんけ目だ 名前はアリアダウエス小流せうりゆうといつてゐる