“漱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すす34.6%
そそ26.9%
うがい7.7%
くちそそ7.7%
くちそゝ7.7%
うが3.8%
くちすす3.8%
すゝ3.8%
そゝ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も早速起き上って当り前なら口をすすぐところでありますが、口も漱がず眼をこすりながらお経を読むという訳です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そして木履ぼくり穿いて降り立つと、まがきの菊の根を縫って来る小流ささながれに身をかがめて、口をそそぎ手をきよめなどしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
善吉はうがいをしながらうなずく。初緑らの一群は声高にたわぶれながらッてしまッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
やがて静緒の持来もちきたりし水にくちそそぎ、懐中薬かいちゆうくすりなど服して後、心地をさまりぬとて又窓にりて外方とのがたを眺めたりしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
くちそゝぎ果てつ、書斎なる小机に据ゑて、人なき時、端然として、失言を謝す。しかゆふべにはしをれんもの、願くば、葉の命だに久しかれ、荒き風にも当つべきか。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかしそれは前晩ぜんばんに酒を飲んだ為めであったと見えてうがいをして顔を洗ってしまうと、さっぱりした。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と、云って、唾を吐き、水でくちすすぎ終った斉興が
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
旦那さまのすゝぎ洗濯まで丹誠して、御介抱申し上げて居りましたゆえ、丈助や、手前てまいのお蔭で己は助かる、再び屋敷へ帰参することも有れば、屹度きっと侍に取立やりたって遣ると仰しゃって入らっしゃる事は
拙者がうちだと思へばいハテ百年住み遂げる人は無いわサト痩我慢の悟りを開き此所このところの新築見合せとし田へ引く流に口をそゝ冗語むだつかれの忘れ草笑聲わらひ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)