くちそゝ)” の例文
くちそゝぎ果てつ、書斎なる小机に据ゑて、人なき時、端然として、失言を謝す。しかゆふべにはしをれんもの、願くば、葉の命だに久しかれ、荒き風にも当つべきか。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その中央ちゆうあうはたたつる、これ御機屋おはたやとなへてかみいますがごとく畏尊おそれうやまひ、織人おりてほか他人を入れず、織女おるをんな別火べつくわしよくし、御機おはたにかゝる時は衣服をあらため、塩垢離しほこりをとり、てあらひくちそゝぎこと/″\くきよ