“漱石”の読み方と例文
読み方割合
そうせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、その短かい間の人気は後の紅葉よりも樗牛ちょぎゅうよりも独歩どっぽよりも漱石そうせきよりも、あるいは今の倉田くらたよりも武者むしゃよりも花々しかった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
本郷のごみごみした所からこの辺に来ると、何故なぜか落ちついた気がしてくる。一二年前の五月頃、漱石そうせきの墓にお参りした事もあった……。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
僕は砂利を敷いた門の中を眺め、「漱石そうせき山房」の芭蕉ばしょうを思い出しながら、何か僕の一生も一段落ついたことを感じない訣には行かなかった。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)