“そうせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踪跡44.1%
漱石39.0%
曾皙3.4%
宗碩3.4%
踪迹3.4%
宗奭1.7%
宗碵1.7%
痩瘠1.7%
送籍1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権七はかの事件以来、どこかに踪跡そうせきくらましていたのであるが、どうしてここへ来てこんな最期を遂げたのか、だれにも想像がつかなかった。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
本郷のごみごみした所からこの辺に来ると、何故なぜか落ちついた気がしてくる。一二年前の五月頃、漱石そうせきの墓にお参りした事もあった……。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
曰く、暮春ぼしゅん春服既に成り、冠者かんじゃ五、六人、童子どうじ六、七人を得て、(水の上)に沿(浴)い舞雩ぶう(の下)にいたり詠じて帰らん。夫子喟然きぜんとして嘆じて曰く、吾は点にくみせん。三子者出でて曾皙そうせきおくる。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
月に雲塵も付じの今宵かな 宗碩そうせき
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
大凡おほよそ改葬の名のもとに墓石を處分するは、今の寺院の常習である。そして警察はいてこれを問はない。明治以降所謂改葬を經て、踪迹そうせきの尋ぬべからざるに至つた墓碣ぼけつは、その幾何いくばくなるを知らない。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
また宋の宗奭そうせきがその小蒜の形状をいって
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
京都にも君の弟子ゐてその死をば宗碵そうせき茂樹しげきかなしみてゐむ
斎藤茂吉の死を悲しむ (旧字旧仮名) / 吉井勇(著)
下水の一流しは千フランをむだにしている。そこから二つの結果が生ずる、すなわち痩瘠そうせきした土地と有毒な水と。飢餓は田地からきたり、疫病しっぺいは川から来る。
せんだっても私の友人で送籍そうせきと云う男が一夜という短篇をかきましたが、誰が読んでも朦朧もうろうとして取りめがつかないので、当人に逢ってとくと主意のあるところをただして見たのですが
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)