『穴（あな）』

Ｙ君は語る。 明治十年、西南戦争の頃には、わたしの家は芝の高輪にあった。わたしの家といったところで、わたしはまだ生まれたばかりの赤ん坊であったから何んにも知ろう筈はない。これは後日になって姉の話を聞いたのであるから、多少のすじみちは間違って …

著者	岡本綺堂
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「写真報知」1925（大正14）年9月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約23分（500文字/分）
朗読目安時間	約38分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

降（お） 根（こん） 日向（ひゅうが） 見当（けんとう） 無銭（ただ） 狢（むじな） 獣（けもの） 瓦解（がかい） 矢場（やば） 神明（しんめい） 空地（あきち） 蔓（つる） 蝋燭（ろうそく） 高輪（たかなわ） 覚（さと） 財（たから） 踪跡（そうせき） 軒別（けんべつ） 鍬（くわ） 間（ま） 間口（まぐち） 靄（もや） 饒別（せんべつ） 丈（たけ） 小作（こづく） 上総（かずさ） 与力（よりき） 中間（ちゅうげん） 今日（こんにち） 取毀（とりこわ） 団扇（うちわ） 奴等（やつら） 安達（あだち） 家（うち） 寂寥（せきりょう） 潰（つぶ） 崖（がけ） 床（とこ） 張番（はりばん） 徒（いたず） 得体（えたい） 手斧（ちょうな） 拒（こば） 晦（くら） 更（ふ） 東南（たつみ）

題名が同じ作品

穴 （新字新仮名）／ 黒島伝治 （著）

穴 （新字新仮名）／ 蘭郁二郎 （著）