“張番”の読み方と例文
読み方割合
はりばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なあ、波越。なんだってこんな真夜半まよなか蝋人形ろうにんぎょう張番はりばんをさせるのだろう。羅門塔十郎らもんとうじゅうろうも時々、奇功にはやって、分らない指図をするぜ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうは言いながらも、ともかくもそれを実験するために、父はひと晩眠らずに張番はりばんしていた。それには八月だから都合がいい。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、彼の目は自動車にそそがれるよりも、警察署の表口と裏口あたりにそそがれる方がひんぱんであった。どうしても張番はりばんをしているとしか見えない。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)