“はりばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
張番81.0%
玻璃板9.5%
張盤4.8%
玻璃盤4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうは言いながらも、ともかくもそれを実験するために、父はひと晩眠らずに張番はりばんしていた。それには八月だから都合がいい。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
乘組のりくみ人員じんゐんは、五人ごにん定員てんゐんで、車内しやないには機械室きかいしつほかに、二個にこ區劃くくわくまうけられ、一方いつぽう雨露うろしのぐがめにあつ玻璃板はりばんもつ奇麗きれいおほはれ、床上しやうじやうには絨壇じゆうたんくもよし、毛布ケツトーぐらいでますもよし
それは翁の最後のお能のお稽古であったが、翁は地謡じうたい座の前の椅子に腰をかけ、前に小机を置いてその上に置いた張盤はりばんを打って朔造氏の型を見ていた。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
玻璃盤はりばんうずたかく林檎りんごを盛ったのが、白い卓布たくふの上にあざやかに映る。林檎の頬が、暗きうちにも光っている。蜜柑を盛った大皿もある。そばでけらけらと笑う声がする。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)