“地謡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じうたい60.0%
じうた30.0%
ぢうたひ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
志村金五郎しむらきんごろうのワキで羽衣はごろもを舞った老公のすがたが、あざやかに橋がかりから鏡の間へかくれ、つづいて囃子方はやしかた地謡じうたいが静かに退いたあとである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに、宵の打合せで、小右京にはつづみをたのみ、元成が太鼓を勤め、卯木うつぎは笛を持つことになっていた。地謡じうたを謡い出たのは老法師右馬介である。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狂女は地謡ぢうたひの声の中にやつと隅田川の渡りへ着いた。けれども男ぶりの好い渡し守は唯では舟へ乗せようとしない。
金春会の「隅田川」 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)