“卯木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつぎ94.7%
うのき5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨露次夫婦が、いや、服部治郎左衛門元成と妻の卯木うつぎが、その夜、初瀬蛍はつせほたるの吹き舞う川音のなかで、兼好へ虚心に語ったものである。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卯木うつぎの花が咲いている。石榴ざくろの花が咲いている。泉水に水どりでもいるのであろう、ハタ、ハタ、ハタと羽音がする。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
障子の外は濡縁になっており、向うは卯木うのきの生垣をまわして、広庭と仕切りができている。
おばな沢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)