“卯花”の読み方と例文
読み方割合
うのはな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれども春雨はるさめかさ、暮春に女、卯花うのはなに尼、五月雨さみだれに馬、紅葉もみじに滝、暮秋に牛、雪に燈火ともしびこがらしからす、名所には京、嵯峨さが御室おむろ、大原、比叡ひえい三井寺みいでら、瀬田、須磨、奈良、宇津
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この日花を神に捧げる風習はいかにも広く行われているが、必ずしもことごとく竿の頭に付けて立てはせぬ。現に孝経楼漫筆こうきょうろうまんぴつに依れば「江戸四月八日に卯花うのはなを門戸にはさむ云々」
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
けんの四辛巳の詩中に、「送霞亭北条先生応召赴東都」の七律がある。そして「特招元有光輝在、莫為啼鵑思故園」は其七八である。此詩の前には水晶花すゐしやうくわの詩がある。水晶花は卯花うのはなであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)