“比叡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひえい79.3%
ひえ20.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いとまぢかき所のやうに読みし人あり、辛崎は比叡ひえいの東阪本にて志賀郡、浅妻は筑間つくまに隣りて坂田郡か、湖を中に隔てあはひ十里余やあらん
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
眼に、比叡ひえい四明しめい大紅蓮だいぐれんを見、耳に当夜の惨状を聞かされていた京洛きょうらくの人々は、信長が兵をひいて下山して来ると聞くと
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たださえ京はさびしい所である。原に真葛まくず、川に加茂かも、山に比叡ひえ愛宕あたご鞍馬くらま、ことごとく昔のままの原と川と山である。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
車をやり通させずに所々でとめて病人に湯を飲ませたりした。比叡ひえ坂本さかもとの小野という所にこの尼君たちの家はあった。そこへの道程みちのりは長かった。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)