“ひえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.7%
16.1%
日吉13.9%
日枝5.8%
比叡4.4%
1.5%
比枝1.5%
0.7%
冷気0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果樹の前はひえと綿だけのつくれた焼原であった由。毎年水を買う、金を出して、河の堰を何日間か買って部落への灌漑にする由。
伊香保饅頭はあったかいうちは旨いがひえると往生で、今坂いまさかなんざア食える訳のもんではありません……へえー藤村ので、東京とうけいから来るお菓子で、へえ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
早速、叡山側から、日吉ひえの社司、延暦寺の寺官等、三十余人が、訴状を持って、当時の関白、藤原師通もろみちの許へ脅迫にやってきた。
「だってみんなそう云うわよ、あたしだっていつかお日枝ひえ様の山へかみなりが落ちたとき見にいったら、巨きな御神木が裂けて、がりがりひっ掻いたあとがいちめんについているのを見たわよ」
秋の駕籠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
車をやり通させずに所々でとめて病人に湯を飲ませたりした。比叡ひえ坂本さかもとの小野という所にこの尼君たちの家はあった。そこへの道程みちのりは長かった。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
火鉢のそばへすぐまたもどってたちまち鉄瓶に松虫のおこさせ、むずと大胡坐おおあぐらかき込み居る男の顔をちょっと見しなに、日は暖かでも風が冷たく途中は随分ひえましたろ、一瓶ひとつ煖酒つけましょか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
比枝ひえの法師も、花賣も、打ち交りつつなだれゆく
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
早「ねぶったかね/\、お客さん眠ったかえ……居ねえか……約束だから来ただ、かやの中へひえってもいかえひえるよ、入っても宜いかえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なに己ア本当に是まで苦労をしたゞもの、だからなけひえるがい、ひえってもいかえと引張込ふっぱりこめば、其の心があってもだ年い行かないから間を悪がるだ、屹度きっとうだ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
地獄の鉄の壁から伝はつてくる大地の冷気ひえはぐくまれ、常に人生といふ都の外濠伝ひに、影の如く立ち並ぶ冬枯の柳の下を、影の如くそこはかと走り続けて来た、所謂自然生じねんじよの放浪者
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひえさまの雛さまの
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)