“自然生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じねんじよ22.2%
しぜんばへ22.2%
じねんじょ22.2%
しぜんばえ11.1%
じねんじやう11.1%
じねんじょう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
影の如く立ち並ぶ冬枯の柳の下を、影の如くそこはかと走り續けて來た、所謂自然生じねんじよの大放浪者、大慈の神の手から直ちに野に捨てられた人肉の一斷片、——が
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
うしろの土手の自然生しぜんばへを弟の亥之が折て来て、びんにさしたるすすきの穂の招く手振りも哀れなるなり。
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自然生じねんじょの三吉が文句じゃないが、今となりては、外に望は何もない、光栄ある歴史もなければ国家の干城たる軍人も居ないこの島。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
うしろの土手の自然生しぜんばえを弟の亥之が折て來て、瓶にさしたる薄の穗の招く手振りも哀れなる夜なり。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
木槿むくげ木槿はちすにてもあひわからず、木槿もくでなり。やまいも自然生じねんじやうを、けて別々べつ/\となふ。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
国手お抱えの車夫とあると、ちょいと聞きには侠勇きおいらしいが、いや、山育ちの自然生じねんじょう、大の浄土宗。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)