“自然石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じねんせき91.7%
しぜんせき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自然石じねんせき形状かたち乱れたるを幅一間に行儀よく並べて、錯落さくらくと平らかに敷き詰めたるこみちに落つる足音は、甲野こうのさんと宗近むねちか君の足音だけである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
脱いだ合羽を片腕に垂らして、お米のほうへ目をくれながら、自然石じねんせきの石段をのぼって、向うの役宅の庭へ廻って行った。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またこのはかからとほくないところにその王樣おうさまのことをしるした自然石しぜんせきおほきなつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
いままをしました種々しゆ/″\巨石きよせきつくつた記念物きねんぶつもちひられたいしは、おほくはやまたににある自然石しぜんせき恰好かつこういものをつてて、そのまゝ使用しようしたもので、あま人工じんこうくはへてありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)