“甲野”の読み方と例文
読み方割合
こうの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自然石じねんせき形状かたち乱れたるを幅一間に行儀よく並べて、錯落さくらくと平らかに敷き詰めたるこみちに落つる足音は、甲野こうのさんと宗近むねちか君の足音だけである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小学校六年生の宮本みやもとミドリちゃんと、五年生の甲野こうのルミちゃんとが、学校の帰りに手をひきあって、赤坂見附あかさかみつけの近くの公園にはいっていきました。
魔法人形 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこへ出たのが、この間、拝命はいめいしたばかりの若い巡査だったが、『トラ十へ』という声に気がついて、その巡査を押しのけて前へ出て応接したのが、ここにいる甲野こうの巡査です。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)