“雛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひな77.5%
ひよ7.9%
ひいな4.0%
びな3.5%
ひよこ2.2%
しわ0.9%
ひよっこ0.9%
ヒナ0.9%
にはとり0.4%
ひえ0.4%
ひひな0.4%
ひよつこ0.4%
ひゝな0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曾祖母ひいばあさん、祖父おぢいさん、祖母おばあさん、伯父おぢさん、伯母おばさんのかほから、奉公ほうこうするおひなかほまで、家中うちぢうのものゝかほ焚火たきびあかうつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ひよッ子を育てるような金網の籠に犬は犬、猫は猫と二三匹か四五匹ずつ入れた奴がズーッと奥の方まで並んでいる。にわとりも居るし小羊も居る。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
源氏物語の「總角あげまき」の卷で、長患ひのために「かひななどもいとほそうなりて影のやうによわげに」、ふすまのなかにひいなかなんぞの伏せられたやうになつたきり
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
ただあのちんひきというのだけは形もしなもなくもがな。紙雛かみひいなしまの雛、豆雛まめひいな、いちもんびなと数うるさえ、しおらしく可懐なつかしい。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雑巾をつかんで突っ立った、ませた、おちゃっぴいな小女こおんなの目に映じたのは、色の白い、卵からかえったばかりのひよこのような目をしている青年である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小学校の粗末なテエブルの上で、私はしきりに頼信紙のしわをのべていたが、庄亮君はまた絵葉書に即興の歌などを走り書きしていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
不思議なことには、この音信メッセジの方が、これまで雄鶏小路コック・レーンのどのひよっこから受け取ったどんな通信よりも、人類にとってもっと重要なものであるということが、後にわかったのである
「母君のところから大きなヒナを一つかりておいで、女びなを」
錦木 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
屋根が低くて広く見える街路みちには、西並にしなみの家の影が疎な鋸の歯の様に落ちて、処々に馬をはづした荷馬車が片寄せてある。にはとり幾群いくむれも幾群も、其下に出つ入りつこぼれた米を土埃ほこりの中にあさつてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひえさまの雛さまの
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
八月にして脆げなる殼を碎きて鳥のひひなはかへりたり
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
矮鶏ちやぼひよつこ 追つかけた
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)