“ひよっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雛鶏33.3%
雛児27.8%
11.1%
雛子11.1%
雛鳥11.1%
雛鷄5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片輪者は雛鶏ひよっこの様に歯のない口を黒く大きく開いて、「イヤー」と、怪鳥かいちょうの悲鳴を上げ、逃げ出す力はないので、片っ方けの細い腕を、顔の前で左右に振り動かして、敵を防ぐ仕草しぐさをした。
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
おくれた座敷は、若い背後うしろに控えて、動く処はさきへ立って目立たないように取り廻す、というのであるから、お茶屋の蔵のさきに目の光る古狸から、新道のねぐらを巣立ちの雛児ひよっこまで
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女というものはひよっこのように人の顔を見るとお喋舌しゃべりをしないじゃいられないと見える。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その間に静止している巨大な甲虫かぶとむし、華麗な蝶々、実物大の鳩、雛子ひよっこ木兎みみずく……。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お前さんなんざア掛合をしらねえ小僧子こぞっこだア、青二才あおにせいだ、もっと年を取った者をおよこし、なんだ青二才の癖に、何だ私の目から見りゃアおめえなんざア雛鳥ひよっこだア、卵の殻がけつに付いてらア
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
でもな、眞實ほんたう小額こびたひところ雛鷄ひよっこのお睾丸程きんたまほどおほきな腫瘤こぶ出來できましたぞや、あぶないことよの、それできつ啼入なきいらッしゃった。