“ひよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.8%
24.3%
日除20.3%
火除8.1%
陽除4.1%
日避2.7%
雛鳥1.4%
日和1.4%
火避1.4%
火防1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生きとし生けるひよや百舌、つぐみのたぐひ、木々の枯葉に驚く声も、けけつちやう、ちやうちやう、きいりきいりと親まる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
……(両手を腰にあてて、コートを歩きまわる)ほらね、——ピヨピヨひよっ子よ。十五の小娘にだってなって見せるわ。
私は急にヘルメットや日除ひよ眼鏡めがねを買つた。母親から護符を貰つた。合歓ねむの花ざかりを夢想したり銀相場を調べたりした。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
一ツ橋門外の二番御火除ひよけ地の隅に居据いすわっている雪だるまも、一方に曲木まがき家の御用屋敷を折り廻しているので、正月の十五日頃までは満足にその形骸けいがいを保っていたが
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
軒へ陽除ひよけのようにおろす幕で、夕方になると巻きあげ、朝になるとひも
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日避ひよけの色眼鏡をかけた若きプロレタリヤの姿が見てもらいたくなって、仕事に行く道すがらも怠りなく心あたりを尋ね合していた。
羊羹 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おい。雛鳥ひよッ子たち。ちょっと待ちな」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雛鳥ひよたち
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一区切り仕事を片づけた禰宜様宮田は、珍しい日和ひよりにホッと重荷を下したような楽な心持になって、新道のちょうどカーブのかげに長々と横たわりながら、煙草をふかし始めた。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
火避ひよ火断ひだちをすれば、火神の霊験で必ず願望が成るとは、里人の信仰ですが、そのような伝説は、いったい何から由来したものでございましょうか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土蔵や火防ひよけ壁などが無かったせいか、家という家がきれいに焼け失せて、焚きおとしのようになった柱や綿屑わたくずやぼろが僅かにちらばっているだけであった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
仲間なかま家鴨あひるからはかれ、ひよからははねでぶたれ、裏庭うらにわ鳥達とりたち食物たべものってむすめからはあしられるのです。