“形骸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいがい89.5%
かたち7.9%
むくろ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのころの私は、形骸けいがいだけでしたから。——今はこうして炉に向っていても、魂までが、ほこほこぬくもるのを感じてきます」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその歴史の根本を忘れて、単に差別のはなはだしかった時代の形骸かたちのみに囚われているのであります。
栗色の駿馬しゅんめに乗り、大斧をふりかぶって、郭汜かくしの人数を蹴ちらして来た。それに当る者は、ほとんど血煙と化して、満足な形骸むくろも止めなかった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)