“形式”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいしき64.7%
かたち17.6%
かた5.9%
フオーム5.9%
レッド・テイプ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしくは夫等それらからてられた。學校がくかうからは無論むろんてられた。たゞ表向おもてむきだけ此方こちらから退學たいがくしたことになつて、形式けいしきうへ人間にんげんらしいあととゞめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
アットいう間に引ずり倒して。精神病者を押えた形式かたちで。大きな手錠と足錠かけます。顔に当てがう麻酔薬まやくのハンカチ。蔭に待たせたマッタク博士の。病院自動車眼がけて投込む。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『棺の中へ入れとけ。ドッチにしても形式かたばっかりの診察じゃろうケニ』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此意味に於いて藝術家は質料を殺して「形式」を創造する。藝術家の個性は此形式フオームを外にして現はれることが出來ない。從つて藝術はなまのまゝではいけない、質料そのまゝではいけない。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
単に監督官庁である通商局の検査官を満足させるための、謂わばひとつの形式レッド・テイプに過ぎないのだ——そう思って、船の大きな割りにボウト積載数の尠いことなど誰も気に留めなかった。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)