“麻酔薬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ますいやく55.6%
まやく22.2%
しびれぐすり11.1%
クロロホルム11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骸骨男は、吉十郎に、麻酔薬ますいやくをかがせてしばっておいて、吉十郎の衣装をつけて、ぶらんこに乗り、ハルミさんをおどろかせたのです。
サーカスの怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
麻酔薬まやく、毒薬、絹紐きぬひも、ハンカチ。数を尽くした瓦落多がらくた道具が。あるが中にも文明国では。一と呼ばれるホントウ国だよ。そこの首都みやこのタマゲタシチーで。わしが見て来た新式手段が。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
酒の中へ麻酔薬しびれぐすりを入れて飲ませるので、これを飲ませれば身体が利かん、此処にはお医者もおいででしょうから毒酒を調合してお片附けなさえ、それも初めからでは何うして中々取附とッつけねえ
小柴書記の顔の上へ麻酔薬クロロホルムを浸した手巾はんけちをのせて、麻酔させ、此会議室に入って、悠々と機密書類を取り出し、入った道を逆に取って、落付き払って出て行ったものらしい——
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)