“しびれぐすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻痺薬36.4%
痺薬18.2%
痲痺剤9.1%
痲痺薬9.1%
痳痺薬9.1%
蒙汗薬9.1%
麻酔薬9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総体の様子がどうも薄気味の悪いところで、私はこの坂に来て、武の家の前を通るたびにすぐ水滸伝の麻痺薬しびれぐすりを思い出し、武松ぶしょうがやられました十字坡じゅうじはなどを想い出したくらいです。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私はもう一服ずつ痺薬しびれぐすりを飲まされるようだった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
催笑剤わらひぐすり泣薬なきぐすり痲痺剤しびれぐすり惚薬ほれぐすり、そのいろいろの音楽おんがくの罎。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
南蛮なんばん秘法の痲痺薬しびれぐすり……あの、それ、何とか伝三熊の膏薬こうやくとか言う三題ばなしを逆に行ったような工合で、旦那方のお酒に毒でもありそうな様子あいが、申訳がございません。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
エツ、玉子酒たまござけんだの……しやうがねえな、これはいけねえんだよ、おまへこしらへた痳痺薬しびれぐすりはいつてゐるんだよ。伝「ウム、おくまてめえはおれを殺す了簡れうけんか。 ...
生計なりはひに困つた人はリツプ、フアン、ヰンクルの瓶から蒙汗薬しびれぐすりが飲みたいと云ひます。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
酒の中へ麻酔薬しびれぐすりを入れて飲ませるので、これを飲ませれば身体が利かん、此処にはお医者もおいででしょうから毒酒を調合してお片附けなさえ、それも初めからでは何うして中々取附とッつけねえ