“生計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらし69.0%
たつき19.5%
せいけい4.6%
たずき2.3%
くら1.1%
なりはひ1.1%
なりわい1.1%
みすぎ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神樣かみさま、どうかおきになつてください。わたしはあなたもよく御承知ごしやうちののんべえ です。わたしがのんべえ なためにいへ生計くらしくるまです。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
起き出でし時の心細さ、かゝる思ひをば、生計たつきに苦みて、けふの日の食なかりし折にもせざりき。これ彼が第一のふみあらましなり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
牧之ぼくし老人は越後ゑちご聞人ぶんじんなり。かつて貞介朴実ていかいぼくじつもつてきこえ、しば/\県監けんかん褒賞はうしやうはいして氏の国称こくしようゆるさる。生計せいけい余暇よか風雅ふうがを以四方にまじはる。余が亡兄ぼうけい醒斎せいさい京伝の別号をう鴻書こうしよともなりしゆゑ、またこれぐ。
その頃おい、この母娘おやこのように、武士の家庭のものが生計たずきのために職を求め、いろいろおかしい話、気の毒なはなしなど数々ありました。
「へッ! うまいことを言っている。成程本郷の女学校に行っていた、というから、もしそうだとすれば、何うせ野合者くっつきものだ。そうでなければ生計くらしかねて、母子おやこ相談での内職か。」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
生計なりはひに困つた人はリツプ、フアン、ヰンクルの瓶から蒙汗薬しびれぐすりが飲みたいと云ひます。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
当てもなく江戸の町を歩いたところで、いつまた祖父江出羽守に逢うともわからないし、それに、生きて行く生計なりわいも考えねばならぬ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「そんな生計みすぎも、書くための、命をささえるしろなのだろう。」
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)