“余暇”のいろいろな読み方と例文
旧字:餘暇
読み方割合
よか70.0%
ひま30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故と云へば予は従来、公務の余暇よかもつて創作に従事し得る——或は創作の余暇を以て公務に従事し得る恩典に浴してゐたからである。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ですから、この事件が警察の手をはなれてからも、わたしは余暇よかを利用して、もっと深くさぐってみようと決心しました。
妻に失恋した男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
正木作左衛門も余暇ひまさえあれば来て慰めたが、弟の新九郎は、さすがに気が咎めるのか、相変らず奥に籠って人に面を合せたことがない。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それどころか肝心かんじんのわがさいさえどうしたら綾成せるかいまだに分別がつかないんだ。この年になるまで学問をした御蔭おかげで、そんな技巧は覚える余暇ひまがなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)