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生計
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くらし
ふりがな文庫
“
生計
(
くらし
)” の例文
神樣
(
かみさま
)
、どうかお
聽
(
き
)
きになつてください。
私
(
わたし
)
はあなたもよく
御承知
(
ごしやうち
)
ののんべえ です。
私
(
わたし
)
がのんべえ なために
家
(
いへ
)
の
生計
(
くらし
)
は
火
(
ひ
)
の
車
(
くるま
)
です。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
彼女は自家で
生計
(
くらし
)
のための仕立ものをしながらその屋根裏の小部屋の抽斗の中にかくして、「ただ自分一人のために」小説をかきだした。
知性の開眼
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
生計
(
くらし
)
はますます困って来る。八月の
中旬
(
なかば
)
となった。或日万作が
識人
(
しりびと
)
で同じ島の勘太郎という男が尋ねて来て、斯ういう話をした。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
十
幾年前
(
いくねんまへ
)
には一
切
(
さい
)
を
死
(
し
)
んだお
袋
(
ふくろ
)
が
處理
(
しより
)
してくれたのであつたが、
今度
(
こんど
)
は
勘次
(
かんじ
)
も
居
(
ゐ
)
ないしでお
品
(
しな
)
は
生計
(
くらし
)
の
心配
(
しんぱい
)
もしなくては
居
(
ゐ
)
られなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
まだ馬車もなく電車は無論のこと、
人力
(
じんりき
)
に乗るなど
贅沢
(
ぜいたく
)
な
生計
(
くらし
)
ではないので、てくてく四谷から、何か重そうなものを背負わされて戻った。
幕末維新懐古談:54 好き狆のモデルを得たはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
あら浪の浮き世に取りのこされた
母娘
(
おやこ
)
ふたり。涙にひたることも長くはゆるされなかった。明日からの
生計
(
くらし
)
の
途
(
みち
)
が眼のまえにせまっている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
尤
(
もつと
)
も、其前の晩、烈しい夫婦喧嘩があつて、継母はお志保のことや父の酒のことを言つて、奈何して是から
将来
(
さき
)
生計
(
くらし
)
が立つと泣叫んだといふ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
酒屋の御用を
逐返
(
おいかえ
)
してから、おお、斯うしてもいられん、と
独言
(
ひとりごと
)
を言って、机を持出して、
生計
(
くらし
)
の足しの安翻訳を始める。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「無論家柄が先決問題さ。小早川なら微禄といっても家屋敷を手放した丈けで、別に
生計
(
くらし
)
に不自由をしているんじゃない」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「大王の鶉は、神物でございます。私はこの鳥で
生計
(
くらし
)
たてておりますから、傷でも負うようなことがあっては、たちまち困ってしまいますから。」
王成
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
二人は
許嫁
(
いいなずけ
)
の約束のある仲であった。苦しい
生計
(
くらし
)
の都合から、お元は許嫁の男にそむいて、
他人
(
ひと
)
の世話になっていた。
半七捕物帳:10 広重と河獺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
良人が家に居てくれてすら
生計
(
くらし
)
が付かなかつた手許であつたのに、村中から法外人あつかひにせられ、日傭取に出ようたつて一寸頼み手もなくなつた。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
一日、二日とする内に——彼等は全く二人きりの寂しい
親娘
(
おやこ
)
であって、
生計
(
くらし
)
は豊かでなく近所の
交際
(
つきあい
)
もよくない事。
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
死んで生れ替って今度は善人に成れ、
汝
(
われ
)
は下駄屋職人だそうだが、下駄を削って
生計
(
くらし
)
を立てゝも其の日/\に困り
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
年寄はね、何でも自分の若い時の
生計
(
くらし
)
を覚えていて、同年輩の今の若いものも、万事自分のして来た通りにしなければならないように考えるんだからね。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
出してまでも百姓なんか習わせる必要がないんだからなあ、それにせっかくだがお前なんかに百姓して稼いでもらわなくても、まだ
生計
(
くらし
)
には困らんでな……
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
私の家といふのは、村に唯一軒の桶屋であつたが、桶屋だけでは
生計
(
くらし
)
が立たぬので、近江屋といふ近郷一の大地主から、少し許り田を借りて小作をしてゐた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
涙
(
なみだ
)
か
藥鍋
(
くすりなべ
)
の
下
(
した
)
炭火
(
ずみび
)
とろ/\と
消
(
き
)
え
勝
(
がち
)
の
生計
(
くらし
)
とて
良醫
(
りやうい
)
の
手
(
て
)
にもかゝられねば
見
(
み
)
す/\
重
(
おも
)
り
行
(
ゆ
)
く
心
(
こゝろ
)
ぐるしさよ
思
(
おも
)
へば
天
(
てん
)
も
地
(
ち
)
も
神
(
かみ
)
も
佛
(
ほとけ
)
も
我爲
(
わがため
)
には
皆
(
みな
)
仇
(
あだ
)
か
今
(
いま
)
この
場合
(
ばあひ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『おい、皆の衆、ずいぶん沢山つめこまれているじゃないか! いったい君たちは何をして一生を過ごしてきたんだね? どうして
生計
(
くらし
)
を立ててきたんだね?』
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
祈祷と精進はもちろん、病める者はわが身の痩せるような思いをしても救済し、その他の施しなどについても、わたし自身の
生計
(
くらし
)
に困るほどまでに尽力しました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
二人の
生計
(
くらし
)
は益々苦しくなつてゐた。寒くなつてからの着料なぞは兎ても算段の見込みが立たなかつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
且
(
かつ
)
は
我子
(
わがこ
)
を育てんという気の
張
(
はり
)
あればおのずから弟子にも親切あつく良い
御師匠
(
おししょう
)
様と世に用いられて
爰
(
ここ
)
に
生計
(
くらし
)
の糸道も明き細いながら
炊煙
(
けむり
)
絶
(
たえ
)
せず安らかに日は送れど
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
で、
風流三昧
(
ふうりゅうざんまい
)
の蘿月はやむをえず
俳諧
(
はいかい
)
で世を渡るようになり、お豊はその
後
(
ご
)
亭主に死別れた不幸つづきに昔名を取った遊芸を幸い
常磐津
(
ときわず
)
の師匠で
生計
(
くらし
)
を立てるようになった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
さらに爺は、この山茶花を売って、いくらでも
生計
(
くらし
)
のたしにしたら……こう言おうと思ったが、それも思っただけで、口に出す前に、伜が、どういう返事をするかが気になった。
山茶花
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
多少
生計
(
くらし
)
が潤うとか、
蝗
(
いなご
)
がわいたので都会の子供が蝗取りに来るとか、本年米作の成績表の一部に数え入れられて、農林大臣の考えの資料になるとか——とても数え切れません。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「あなたの家も、もともと豊かでないのに、僕がこうして毎日厄介をかけているのですが、いつまでもこうしてはいられないのです、菊を売って
生計
(
くらし
)
をたてたいとおもうのですが」
黄英
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
田舎では、
豊
(
ゆた
)
かな
生計
(
くらし
)
の
家
(
うち
)
でも、
女
(
むすめ
)
を東京に奉公に出す。女の奉公と、男の兵役とは、村の
両遊学
(
りょうゆうがく
)
である。勿論弊害もあるが、軍隊に出た男は
概
(
がい
)
して話せる男になって帰って来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼
(
ああ
)
なって
斯
(
こ
)
うなったという筋道を知っているが為に、人を
卑
(
さげす
)
んでそんなことを言うが、仮令見る影もない貧乏な
生計
(
くらし
)
をして来ようとも、また其の間が何ういう関係であったろうとも
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
切て
勘當
(
かんだう
)
せしに
渠
(
かれ
)
方々
(
はう/″\
)
を
彷徨
(
さまよふ
)
うち少く醫師の道を覺え町内へ來て山田元益と
表札
(
へうさつ
)
を
掲
(
あ
)
げ
門戸
(
もんこ
)
を張れども
素
(
もと
)
より
拙
(
つたな
)
き
庸醫
(
ようい
)
なれば病家は
最
(
いと
)
も
稀々
(
まれ/\
)
にて
生計
(
くらし
)
の立つほど有らざれば
内實
(
ないじつ
)
賭博
(
とばく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
親仁
(
おやじ
)
が、
生計
(
くらし
)
の苦しさから、今夜こそは、どうでも
獲
(
え
)
ものをと、しとぎ
餅
(
もち
)
で山の神を祈って出ました。
玉味噌
(
たまみそ
)
を
塗
(
なす
)
って、
串
(
くし
)
にさして焼いて持ちます、その握飯には、魔が寄ると申します。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もとより、人目も
稀
(
まれ
)
な竹山の隠れ里に住まう、しがない
世捨人
(
よすてびと
)
、……野山にまじりて、竹を取りながら、それで
竹籠
(
たけかご
)
なんぞを編んでは、細々とその日その日の
生計
(
くらし
)
にあてておりましたのじゃ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
明治初年に文楽の三味線引きが本職だけでは
生計
(
くらし
)
が立たず、ぜんざい屋を経営して「めをとぜんざい屋」と名付けたのがその起原であるときいてみると、何かしらなつかしいものを感ずるのである。
大阪発見
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
いや、七人も子供があると、これで並大抵ではありませんよ。年頃の娘に男ができてゐるのですが、あなた、嫁がすわけにいきませんからねえ。女は結婚すると他人になりますよ。ねえ、あなた、さうですとも。うちの
生計
(
くらし
)
を
麓
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
お母あの
生計
(
くらし
)
のことなんど小指ほども
母の手紙
(新字新仮名)
/
中野鈴子
(著)
四月の時評は「戦争と私達の
生計
(
くらし
)
」を中心として、去年秋満州掠奪戦争がはじまってからの「死傷者の数」「軍費」その他中華ソヴェト
刻々
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
勘次
(
かんじ
)
も
泣
(
な
)
きだから、それでも
今
(
いま
)
に
生計
(
くらし
)
もだん/\
善
(
よ
)
くなんだらうから、さうすりや
惡
(
わる
)
くばかりもすまいよ、どうも
昔
(
むかし
)
から
合性
(
あひしやう
)
が
惡
(
わる
)
いんだからね
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
まず心安くその日の
生計
(
くらし
)
をば立て行くことの出来るは結構なれども、そういうことのために師匠譲りの木彫りを粗略にし、二年間も小刀の手入れをせず
幕末維新懐古談:37 鋳物の仕事をしたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
兄は珊瑚のことを聞いて
憐
(
あわ
)
れに思って、
家
(
うち
)
へ連れて来て他へ嫁にやろうとした。珊瑚はどうしてもきかずに、姨の傍で女の手仕事をして
生計
(
くらし
)
をたてていた。
珊瑚
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
小女
(
こをんな
)
を
一人
(
ひとり
)
使
(
つか
)
つて、
朝
(
あさ
)
から
晩迄
(
ばんまで
)
ことりと
音
(
おと
)
もしない
樣
(
やう
)
に
靜
(
しづ
)
かな
生計
(
くらし
)
を
立
(
た
)
てゝゐた。
御米
(
およね
)
が
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
で、たつた
一人
(
ひとり
)
裁縫
(
しごと
)
をしてゐると、
時々
(
とき/″\
)
御爺
(
おぢい
)
さんと
云
(
い
)
ふ
聲
(
こゑ
)
がした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
盗賊
(
どろぼう
)
ではございません、実は
私
(
わたくし
)
の
母親
(
おふくろ
)
が眼病で難渋して居ります、それに
七歳
(
なゝつ
)
になる妹がございまして
生計
(
くらし
)
に差支えますから、母親に
良薬
(
いゝくすり
)
を
服
(
の
)
ませる事が出来ませんので
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
で、
風流三昧
(
ふうりうざんまい
)
の
蘿月
(
らげつ
)
は
已
(
や
)
むを得ず
俳諧
(
はいかい
)
で世を渡るやうになり、お
豊
(
とよ
)
は
其
(
そ
)
の
後
(
ご
)
亭主
(
ていしゆ
)
に
死別
(
しにわか
)
れた不幸つゞきに
昔
(
むかし
)
名
(
な
)
を取つた
遊芸
(
いうげい
)
を幸ひ
常磐津
(
ときはづ
)
の
師匠
(
ししやう
)
で
生計
(
くらし
)
を立てるやうになつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
なるほど
男鰥夫
(
おとこやもめ
)
の住居らしく散らかってはいたが、さして困っている
生計
(
くらし
)
とも思われない。
女房
(
にょうぼ
)
を失くした淋しさから櫛をやったりしてお菊の歓心を買うに努めていたものとみえる。
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
斯
(
この
)
社会から捨てられるといふことは、いかに言つても情ない。あゝ放逐——何といふ一生の
恥辱
(
はづかしさ
)
であらう。もしも左様なつたら、
奈何
(
どう
)
して
是
(
これ
)
から
将来
(
さき
)
生計
(
くらし
)
が立つ。何を食つて、何を飲まう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
らでは
戻
(
もど
)
らるゝことかはさるにても
此病人
(
このびやうにん
)
のうへに
此
(
この
)
お
生計
(
くらし
)
右
(
みぎ
)
も
左
(
ひだり
)
もお
身
(
み
)
一
(
ひと
)
つに
降
(
ふ
)
りかゝる
芳
(
よし
)
さまが
御心配
(
ごしんぱい
)
は
嘸
(
さぞ
)
なるべし
尋常
(
つねなみ
)
ならば
御兩親
(
ごりやうしん
)
の
見取
(
みと
)
り
看護
(
かんご
)
もすべき
身
(
み
)
が
餘所
(
よそ
)
に
見聞
(
みき
)
く
苦
(
くる
)
しさよと
沸
(
わ
)
き
返
(
かへ
)
る
涙
(
なみだ
)
胸
(
むね
)
に
呑
(
の
)
みて
差
(
さし
)
のぞかんとする
二枚戸
(
にまいど
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幕府瓦解の後は
旗下
(
はたもと
)
御家人
(
ごけにん
)
というような格の家が急に
生計
(
くらし
)
の方法に困っていろいろ苦労をしたものであった。
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
其他
(
そのた
)
には、
嫁
(
よめ
)
の
里
(
さと
)
がある
會社員
(
くわいしやゐん
)
で、
有福
(
いうふく
)
な
生計
(
くらし
)
をしてゐる
事
(
こと
)
と、
其
(
その
)
學校
(
がくかう
)
が
女學館
(
ぢよがくくわん
)
であるといふ
事
(
こと
)
と、
兄弟
(
きやうだい
)
が
澤山
(
たくさん
)
あると
云
(
い
)
ふ
事丈
(
ことだけ
)
を、
同
(
おな
)
じく
小六
(
ころく
)
を
通
(
つう
)
じて
耳
(
みゝ
)
にした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
武はそこで七郎と話したが、言葉が質朴であったからひどく喜んで、急いで金を出して
生計
(
くらし
)
をたすけようとした。七郎は受けなかった。武は強いてこれを取らした。
田七郎
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
「
此
(
こ
)
のざまはどうしたんだ、こんなこつて
生計
(
くらし
)
が
出來
(
でき
)
つか」と
呶鳴
(
どな
)
りながら
彼
(
かれ
)
は
突然
(
とつぜん
)
おつぎを
擲
(
なぐ
)
つた。おつぎは
麥
(
むぎ
)
の
幹
(
から
)
と
共
(
とも
)
に
倒
(
たふ
)
れた。おつぎは
倒
(
たふ
)
れた
儘
(
まゝ
)
しく/\と
泣
(
な
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
へえー……
何
(
な
)
にかえ、
貴方
(
あなた
)
は
神幸
(
かみかう
)
といふ
立派
(
りつぱ
)
な
御用達
(
ごようたし
)
で
大
(
たい
)
したお
生計
(
くらし
)
をなすつたお
方
(
かた
)
か……えーまアどうも
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けないことだねえ、
貴方
(
あなた
)
の
家宅
(
ところ
)
の三
畳
(
でふ
)
大目
(
だいめ
)
の、お
数寄屋
(
すきや
)
が
出来
(
でき
)
た時に
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宗七と二人きりの、小さな家で、雇人を置く
生計
(
くらし
)
でも、身分でもない。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“生計”の意味
《名詞》
生 計(せいけい)
暮らし。生活するための術。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
“生計”で始まる語句
生計向
生計費