漁師の娘りょうしのむすめ
常陸の国霞が浦の南に、浮島と云って、周囲三里の細長い島がある。 二百あまりの家と云う家はずらり西側に並んで、向う岸との間は先ず隅田川位、おおいと呼べば応と答えて渡守が舟を出す位だが、東側は唯もう山と畠で持切って、それから向うへは波の上一里半 …
作品に特徴的な語句
つと 往来ゆきもどり ちゃん 無情なさけね うみ みい そばだ 孩児ねねっこ どう 真正ほん ひま ものい 斯々こうこう うしろ はい 周囲めぐり とっ 斯様こう しも うご つくろい いつく ちょう 何人なにびと 左右とかく 此方こち 衣服べべ 其様そう 邪気まわりぎ くう 空明くうめい しばし ごく 小魚ざこ さなが 如何どう ほん そら こた とおざ 父母ふたおや 間々あいあい つれ 何様どう 突然だしぬけ 法外のけもの 吾家わがいえ 到底とても たく 一入なお 水馬あめんぼう かか やかま 出立いでたち こと したし みつ おやじ さす むすめ みつ こまか 好人ひとよし ばば 此方こっち 薩張さっぱり もみじ 矢張やっぱり 人身ひとだけ やが おもい におい うしろ なに あら 時節とき 明夕あくるよ ひとり 節奏せっそう こん 根株ねっこ しん あるじ 習字てならい 狼狽うろた おそ おう いたずら あした 女連おんなづれ