“節奏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
リズム40.0%
せっそう20.0%
リトム13.3%
リトムス6.7%
せつそう6.7%
ふし6.7%
ふしどり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、次に解けていって、最初の状態に戻ると、再び力が加わって振動を始めるのだ。その節奏リズムから、僕は異常な啓示をうけたのだったよ
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
何年何月何日にどうしたこうしたとあたかも口からまかせに喋舌しゃべっているようである。しかもその流暢りゅうちょうな弁舌に抑揚があり節奏せっそうがある。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかも時代の変遷はおのずから節奏リトムの変化を促し、旋律メロデイは同じでも、拍子テムポオが速くなる。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
動けなくでもしてしまいそうな、なにかしら一つの、怖ろしい節奏リトムスがあるように思われるのだった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
谺が消えてしまふとまた其を繰返す。童子の声は澄んで清い、そして或る節奏せつそうを持つた間を置いてそれを繰返してゐる。私は、自身欧羅巴ヨーロツパに来てゐることを確然と意識せざることを得なかつた。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「ちょっと伺っておきますが、朗読会と云うと何か節奏ふしでも附けて、詩歌しいか文章のるいを読むように聞えますが、一体どんな風にやるんです」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)