“嚊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかあ34.0%
かゝあ20.2%
かか17.0%
かゝ12.8%
11.7%
かかア2.1%
いびき1.1%
かぎ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにこっちには仕事の勤めというものがあるし、年がら年中、そうべたくさするかかあの相手にばかりなっちゃいられませんからなあ。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかし中にはかれの不断の読経どきやうやら、寺に来てからの行状やらから押して、普通の僧侶——其処等にざらにあるかゝあを持ち、被布ひふを着
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「親分、身柄調べたあひどうがしょう。あっしもそこを言ってやりやした。瘠せても枯れても他人ひとかかあへよくも——。」
參詣人さんけいにんへも愛想あいそよく門前もんぜん花屋はなや口惡くちわかゝ兎角とかく蔭口かげぐちはぬをれば、ふるしの浴衣ゆかた總菜そうざいのおのこりなどおのずからの御恩ごおんかうむるなるべし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さもたり。ちかづくまゝに。にほは。そもかう款貨舖ぐやの。むすめかも。ゆびはさめる。香盆かうばこの。何爲なにことなりや。時々とき/\に。はなかさして。くめるは。
「西周哲学著作集」序 (旧字旧仮名) / 井上哲次郎(著)
せがれが丈夫でいたらどうにか力になるんだがね。おれがあっちへ行っている中に肺炎で死んでしまうし、かかアは娘と一緒に田舎へあずけてある始末だ。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
危険を冒すことだけが登山の最大の意義だというんなら、それはスポーツの軽業かるわざ主義だよ。……君、君、そこでいびきなんかかいちゃ駄目だよ。
国ヶ岩君が香をかぎつけて『一杯んで呉れ』と入つて来た。『これぢや食へんからのう』と差出す賄の上には塩鮭が一切れ佗しく戴つてあつた。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)