“かゝあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.7%
28.2%
女房10.3%
媽々7.7%
亡妻2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今もかゝあに云はれた通り、一つ長屋の彦兵衞さんが繩附きになつて出て行くのを知つてゐながら、今まで默つてゐたのはどうも良くねえ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そのかゝあといふのが、また髪をかう、お河童さんにしやがつて、風呂敷のやうな洋服を着てゐるんですから、なんとも、はや、お話にならん。
百三十二番地の貸家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
手前に逢わねえじゃア病に障るからもれえてえと云う訳だ、有難ありがてえ、好い女房かゝあを持つのだ、手前運が向いて来たのだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
われらはげしき大都会だいとくわい色彩しきさいながむるもの、奥州辺おうしうへん物語ものがたりみ、婦人ふじん想像さうざうするに、大方おほかた安達あだちはら婆々ばゞおもひ、もつぺ穿きたるあねえをおもひ、こんふんどし媽々かゝあをおもふ。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お願ひだ、親分。あの娘には、何にも知らせたくはありません。私の居ないのを不思議に思つたら、亡妻かゝあ菩提ぼだいとむらふため、西國巡禮に出た——とさう言つて置いて下さい」
「今日も新聞で見りや、かゝあの正月のくびの飾に五千円とか六千円とか掛けるのだとよ、ヘン、自分の媽の首せエ見てりや下民しものものの首がはらなくてもいと言ふのか、ベラ棒め」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)